DL-グリセルアルデヒド(BBボール充填モデル)
グリセルアルデヒドのD体(左)とL体(右)の写真です。D体を鏡に映した格好をしているのがL体になっています。ちょっと解りづらいかもしれませんがよくみているとそう見えます。このように、分子全体が鏡に映っているものと同じものを互いに鏡像体といいます。
自然界では、D体が利用されます。例外はあるでしょうが一般にL体は使われません。ヒトでは、D-グリセルアルデヒドがD-グリセルアルデヒド3リン酸の形で利用されています。D-グリセルアルデヒド3リン酸はD-グルコースの代謝(解糖系)の中間体で、エネルギーを生み出す過程などで登場してきます。だから、とても大事な化合物といえるでしょう。