L-グリセルアルデヒド(BBボール充填モデル)
フィッシャーの投影の規則に則り眺めている写真。白黒球は炭素原子C、赤球は酸素原子O、黄球は水素原子Hを現します。白球炭素原子は縦にならぶように見ます。このとき、最も酸化が進んでいる炭素原子が上に来るようにします。上から番号1,2,3を割り当て、C1,C2,C3とします。下から2番目の黒球C2炭素原子から伸びる4つの軌道(sp3混成軌道)のうち上下に伸びている結合はその炭素原子からみて画面奥に伸びています。左右に伸びる結合はその炭素原子からみて画面手前に伸びています。黒球C2炭素についている官能基は、水素(-H)、水酸基(-OH)、C1のアルデヒド基(-CHO)、とC3のCH2OH基(-CH2OH)の4つで、すべて異なる4種の官能基が結合しています。こうなるとこのC2炭素はキラルであるといい、異なる4つの官能基の空間配置に2種類のものができます。写真のように黒球C2キラル中心炭素原子に付く水酸基(-OH)が左を向く配列のグリセルアルデヒドをL体と定義しています。別ファイルのD-グリセルアルデヒドと比較すると左右の官能基が反対になっていることがわかります。