環境省絶滅危惧1A(CR)アベサンショウウオ嶺南でも確認しました。
アベサンショウウオは日本で最も絶滅が心配されている両生類です。本種の生息は兵庫県、京都府、福井県および石川県の極狭い数地点で確認されているだけです。福井県では、嶺北でのみ生息が確認されていたのですが、昨年H18年に嶺南若狭地方にも生息が確認されました。この調査は私の所属している福井県両生爬虫類研究会が環境省の許可のもと行ったものです。これで、1府3県の日本海側にかつては普通に見られたサンショウウオであることが分かりました。面白いことに、嶺南のアベサンショウウオの後ろ指は4本しかありません。通常は5本なのですが不思議です。環境省絶滅危惧II類ダルマガエルは瀬戸内海から中京東海地方に生息していますが、日本海側では唯一嶺南若狭に生息している点でも嶺南の両生類相は特徴があるようです。